中島一恵(Quilts1989)

インタビュー/中島一恵(Quilts1989)さん
十人十色の個性を楽しむ、100ネエサンのテキスタイル

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刺しゅうをしたり布ペンで塗ったり、思い思いのアレンジを楽しめる「Quilts1989 / 100ネエサン」のテキスタイル。まるで着せ替え人形で遊ぶような感覚で、誰もがワクワクするような楽しい生地を考案してくれた中島一恵(Quilts1989)さんにお話を伺いました。

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アシスタントや手芸店勤務を経て布作家に

特別手芸好きの家庭環境で育ったわけではないけれど、子供時代から手づくりに親しんできたという中島一恵さん。下町に育ち、周りの大人はみんな働いている環境だったので、おばあさまから編み物やレース編みを習ったり、おさがりの服に刺しゅうをしたりしていたそうです。結婚後は、子育てで慌ただしい日々を過ごしますが、それでも本を見ながら子供のセーターや自分のコートを編んでいたというから驚きです。そんなある日、友人の勧めでキルトスタジオのアシスタントをすることになり、そこから本格的に物づくりの道へ進んでいったそう。さらにその後、手芸店のスタッフとして経験を積み、様々な手芸を習得しながら布作家としての道を歩みはじめたそうです。

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サンプル帳から生まれた100ネエサン

Quilts1989 / 100ネエサン(以下100ネエサン)の構想は、どのようにして生まれたのでしょう?「手芸店で働いていた頃、棚に反物がズラッと並んでいるのを見て、この反物の巻き芯が女の子の形だったら可愛いなと想像していました。もともと1人に1つ何かを担当させるスタイルが好きで、それが集まって十人十色になるようなアイディア自体は、かなり前から持っていたかな」という中島さん。そのアイディアは、ご自身のネット販売で取り扱う150色の無地生地のサンプル帳を作ったことで形になります。「1人1色ずつ担当する看板娘が欲しいと思ったの。それでネエサンを知り合いのイラストレーターさんに描いてもらって、イラストに生地を貼ったサンプル帳を作ってみました」。大好評だったサンプル帳はその後、プリント生地として本格的に生産する運びとなり、現在の100ネエサンが誕生します。(上の写真は当時のサンプル帳)

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あえてクセも特徴も無いデザインに

本格的に生産するにあたり、新たに柄をつくった時に配慮したのは意外にも「クセも特徴も無い」感じにすることだったそう。「イラストレーターさんには、色名をイメージしなくていいと言いました。そしてあまり動きも入れず、持ち物などの小道具もごく控えめに描いてもらうようにしたんです」と語ります。「人と同じようなものを着ると安心するという感覚がある一方で、私はやっぱり自分だけの物を作れるのがいいとずっと思っていました。だから何か少し手を加えることで、自分だけのものになる感じを大切にしたかったんです」。あえて特徴を抑えたデザインにすることで、人が手を加える余地がうまれ、作る人の個性を引き出すことができる。100ネエサンは、そんな引き算の思考によって生まれたものだったんですね!

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いろいろな楽しみ方を発見! 100ネエサンの魅力

100ネエサンには2つの柄があり、それぞれ“行列”“待ち合わせ”というタイトルが付いています。「単にネエサンを並べるだけでも、どこかストーリー性を持たせたかったんです。“行列”は、女の子たちがワーッと集まってワイワイ話をしているイメージ。そのグチャッとした集まりを整えた感じ(笑)。“待ち合わせ”は、週末のプランを立てている女の子たちや、待ち合わせをしているイメージで作りました」。どちらの柄も「今日は何着ようかな? といったスタイリングをする感覚で楽しんでアレンジしてもいいし、もちろんそのまま使っても素敵です。みんなで一緒になって100ネエサンの楽しさを拡げられれば嬉しいです」と語ってくれました。

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今後の展望は?

すでにキルターとして活躍している中島さんが、刺しゅうを本格的に学び始めたのは数年前のこと。ジャンルを越えて活動する彼女に今後の展望をお聞きしました。「実は、いつも自転車操業で、出たとこ勝負です(笑)」と朗らかに笑いつつ、「とにかくフリーな感じでいる事を心がけていて、ある程度流れに身を任せている感じです。手法も偏って深く掘るわけじゃないけど、いろいろ知っていれば作品作りの幅が拡がるし、特別何かに特化しなくても、おもしろいものってそこらじゅうに転がっていると思うの」。頑なに方向を決めず、しなやかでいられるのは、日々いろいろな事にアンテナを張っているからこそ。今後の活躍を楽しみにしています!

 

中島一恵(Quilts1989)
手芸作家。エンジニアの夫を持つ一主婦が、1989年キルトデザイナーの藤田久美子氏と出会い師事。グラフィックデザイナー出身藤田氏の教えの元、パッチワークにとどまらず、あらゆる手芸を取り入れ、作品展開し発表。中でも刺しゅう糸とフェルトによる作品を好み制作展開している。2011年より藤田久美子氏とユニット「 F.O.I 」( FIRST OF INFINITY )結成。文字をテー マに、タイポグラフィーキルトを提案、雑誌掲載多数。今秋誠文堂新光社よりF.O.I 著者本「モジパッチワーク」発売。http://www.quilts1989.com/

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